サピエンス全史を読んで

【社会の仕組みは、共同幻想!?】

オバマ、マークザッカーバーグビルゲイツ堀江貴文池上彰絶賛の本、と聞いたら読まずにはいられませんよね。
そんな話題の本がサピエンス全史です。

 

アフリカ大陸の一隅で捕食者に怯えて暮らしていたホモ・サピエンスが、認知革命、農業革命、科学革命を経て地球上で繁殖し、生命設計のもと新たな超人を生み出そうとしているまでの歴史の過程がふんだんな事例、たとえ話とともに描かれています。

 

一番衝撃なのは、人類は虚構を信じることで集団を作り繁栄していったということ。
「宇宙に神は一人もおらず 、人類の共通の想像の中以外には 、国民も 、お金も 、人権も 、法律も 、正義も存在しない」
そう、私たちが信じていて当たり前だと思ってるものって全部サピエンスが想像で作り出したものに過ぎず、決して普遍ではないということを筆者ユヴァル・ノア・ハラリは突きつけてきます。
法律でご飯食べてる身ながら法律ではどうにもならないことに直面することも多くて、そんな中で人権とか正義とか法律とか結局虚構だよね、と言われるとすごく腑に落ちてしまう。ないものを形にする、信じる過程でどこかに齟齬が生じてしまうのは仕方がないことだから。

 

他に印象に残ったエピソードを紹介すると以下の通り。自分が普段もやもやと感じていたことが綺麗に言語化されていたりもしてます。


■小麦、稲、ジャガイモなどの植物種はサピエンスを家畜化し、繁栄した。

■鶏や豚などの家畜も数は増えておりその意味では生物として成功しているが、個体としては悲惨な一生を送っている。

■ヨーロッパは世界のはずれに過ぎなかった。しかし神や王が万能であり無知を認めなかったのに対し、ヨーロッパでは知らないということを認めることで科学革命が発生する素地ができた。

■「男らしさや女らしさを定義する法律や規範 、権利 、義務の大半は 、生物学的な現実ではなく人間の想像を反映している 。」

■「人間の力は再三にわたって大幅に増したが 、個々のサピエンスの幸福は必ずしも増進しなかったし 、他の動物たちにはたいてい甚大な災禍を招いた 。」

■人類は、生命を設計して作り出すことを始めた。これにより、ホモ・サピエンスそのものを変えようとしている。

 

とにかく作者のハラリさんの知識の豊富さに裏付けられたエピソードが満載なのが飽きさせないし、生命保険の起源とかも出ていて、本を読んだ後にドヤれる話がいっぱいなのも素晴らしい笑
ゴールデンウィークに予定のない方や、旅行で移動時間が長い方は是非トライしてみてください!

 

 

 

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