【何もないところから価値を生み出すものとは!?】


ベッカムも取得できなかったSirの称号を持つ人物に会いに行ってきました。

場所は、銀座のとあるスタバ。

Sirは、普段は大阪住まい、東京を始め世界中を出張するビジネスマンです。


Sirの国については、添付の写真を見てください。

f:id:blogatsuko:20170406145204p:plain

はい、日本のドラム缶のようなものの上に横たわる板っぽいみすぼら、いや趣のある物体。これがSirに、称号を授与したシーランド公国なんです。


このシーランド公国の成り立ちについてウィキペディアによると「1967年9月2日に元イギリス陸軍少佐で海賊放送の運営者だったパディ・ロイ・ベーツは、イギリス放送法違反で訴えられた。彼は当時イギリスの領海外に存在したこの要塞に目をつけ、不法占拠した上で「独立宣言」を発表、要塞を「シーランド」と名付け、自らロイ・ベーツ公と名乗った。」

爵位については、「シーランド公国のウェブサイト上でロード(Lord)、レディ(Lady)を£29.99、男爵(Baron、女性形Baroness)の「爵位」を、2010年4月現在£44.99で販売しており、購入すれば誰でも卿や男爵などを名乗ることができる。」

なお、ベルばらのオスカル様と同じ女伯爵には199.99ポンドでなれます!

ちなみに、5年有効期限のIDカードは25ユーロで発行してもらえます。


この話を聞いたときに思いました。

「ロイ・ベーツ!恐ろしい子!」

な、なんという商人根性!!


領海外にある建造物を占拠して独立宣言するのもぶっ飛んでるけど、そこの爵位を作って売るなんて、すごい錬金術だと思いませんか?

ちなみに、国連加盟国でシーランド公国を認めている国はゼロ。住民4人。領民から税金をとれるわけでもない名称に44.99ポンドΣ(゚д゚lll)。

冗談としてネタにするのにまぁいいかな、というギリギリのお値段設定が絶妙すぎます。


で、最近サピエンス全史という本を読んでいるのですがそこでは、我々ホモ・サピエンスが繁栄したのは物語、幻想を共有できたからと主張されてます。

「宇宙に神は一人もおらず 、人類の共通の想像の中以外には 、国民も 、お金も 、人権も 、法律も 、正義も存在しない 。」とこの本にありましたが、シーランド公国とその爵位をみると、その通りだなぁと思いました。あとは、他の人がバリューがあると認めるか否かの問題。


それなら、私も遠藤幕府を開いて、将軍を名乗り、家老職とか代官職とか販売して、逆大奥でも作ろうかと思う今日この頃。もし、開幕した場合、皆さんどの地位をいくらでなら買いますか?


シーランド公国ホームページ

http://www.sealandgov.org/

サピエンス全史(上)

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LW7JZLC/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1