三国志の魅力とは?
前半は読んでいて思ったのは,人の意見を聞くことの難しさです。
我々は小説を読んでいて,神の目線にいるから袁紹は愚策を聞き入れてしょうがないなぁとか,曹操はさすが荀彧の意見を聞いて戦に勝ったなぁと思うのだけど,現場で人の意見を用いる,用いないの判断って難しい。適切な意見を取り入れられるようになりたいものですね。
後半は,孔明の優秀さ、献身が目立ち、出師の表にも胸を打たれます。
他方で劉備たち亡き後の蜀の人材不足を嘆くシーンが多かったのが印象的。
でも、孔明みたいな優秀な人から見たら、誰でも物足りなくなるし、そんな優秀な人ばかり集められるわけでもないよなぁと思いました。そういう意味で、上に立つ人は曲者でも受け入れて働いてもらう度量や優秀な人材を引きつける人間的魅力(優秀さなのか、この人自分がいなきゃダメ感なのかに分かれるのは、司馬遼太郎の項羽と劉邦を見ると感じます。)が必要ですね。
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